啓発舎

マジすか? マジすよ

五月祭

今朝はいったお誘いで急遽五月祭に行くことになった。30年ぶり。
実は、五月祭は、学部の学生だったころもろくに見ていない。
駒場のころから、サークルの下働きで二食に詰めていた記憶があるが、それ以外は、とっとと帰ってしまっていたようだ。
そんなわけで、懐かしいという印象は全くない。赤門からはいって法文一号館のあたりまでは人でごったがえし、どこでもいっしょの露店がならぶ。
もちろん当方が年をとったせいだろうが、年々歳々、ここまでガキになるか、という学生さんたち。お子様です。
安田講堂前は、ステージでバンドです。女の人が金切り声で叫んでいます。消防署がスカウトに来ると思う、動力のいらない非常用のサイレンとして。
5分で辟易、10分で帰ろうか、と思いつつ、待ち合わせの二食へ。
御殿下グランドとか、あこらの空き地が全部建物、しかも丈の高いビルになり、窮屈な感じは否めません。
二食、というのは「第二食堂」の略称だが、で無事I氏と会う。
ついでに螺旋階段を上がり3階の部室をのぞく。まだあった。二時半から安田講堂でやる演奏会の打ち合わせをみんなでやっていました。
雨の中一周り散歩。昼飯は、I氏行きつけの赤門外の海鮮丼屋。
I氏の研究室へ。
整頓されたすっきりした部屋でした。反陽子だの反水素だのの論文を見せてもらう。呪文です。
昔の写真なども。
研究室の向かいが、理学部の展示スペース。
ニュートリノがどうした、ミューオンがなんたら、という展示。
学部の学生さんが入れ替わり立ち替わり一生懸命説明してくれる。たいへん好感をもちました。
全員草食。しかも、とことん。
セロリだけ食ってるようなぼくちゃんたち。
ずっと黙って聞いているI氏が時に二言三言つっこむと、どぎまぎして、考え考え答えるのですが、そのうちに、おそらく、とかその種の言葉が続き、素直に言葉に窮する、という展開。
I氏貫禄です。
当方からするとほとんど禅問答の世界ですが。
やっと、大学の展示らしい展示に遭遇、よかったよかった。学生さんはやっぱりぼくちゃんでしたが。それは、いいか。
しかし、この日の印象を一言で要約すると、「学生さんがぼくちゃんだった」という一語に尽きる。
ガガーリンの見た地球は青かった、そして拙者のみたT大生は草食のぼくちゃんだった。これでいいのだ。
ドトールでお茶。この日の本題を。話まとまる。
さて、古巣のオーケストラの演奏会に顔を出そうか、という当初の段取りだったが、どうでもよくなり、話のはずみで、これからお茶の水で一緒に楽器を見よう、買おう、ということに。
昨日もそうだが、このN週間、この、話のはずみ、という展開がやたらにあり、なんだか、どうしちゃったんでしょう。
わしらも二十歳のガキか、気分は。
で、根津からお茶の水へ雨中行軍、地下鉄でだが。
下倉のセコハン専門店で「入門者セット15600円也本品一台限り」を即決購入。ジャズベースモデル。色はワインレッドだ、文句あるか。
アンプ、シールド、ストラップ、スタンド、替えの弦一式、テューナーその他9点セット、ソフトケースつき。
ここまで安くなったか。店の人も、ここまできたのは最近になってだ、と言っていました。中国製の品質が飛躍的に高くなった、と。
I氏、丸の内線の駅までアンプを運んでくれる。