啓発舎

マジすか? マジすよ

BSのクラシックより

巣鴨で1200メートル。
◆兄事する方より、子息のことで、相談のメールをいただく。うーん。
◆連日メトロポリタンオペラをBSでやっている。薔薇の騎士を冒頭だけみたが、こぶとりの女性が二人で組んずほぐれず。
 これ、元帥夫人が若い燕のぼうやと事後の名残を楽しんでいる、という設定です。ヨーロッパ貴族文化の黄昏という、そういうシーンです。
 しかし、みていて、なんだか、これでいいのだ、という気もしてくる。バカボンのパパ精神。
アバドマーラーの9番なんてのもやってたな。シフのバッハをさんざん聞いたあと。
 シフのバッハは、楷書の、いろんなものをそぎ落としたような、音楽の骨格のような演奏。バッハの器楽曲は、もともとそういう曲だが、とことんそれを追求している、ということがよくわかる。しかし、曲はフランス組曲だ。あたしゃ、5番だったけ6番だったかの一曲目、アルマンドか、が、一時期、すきですきで、それこそ好きで好きで、ちょっとコケティッシュな、誰だかの演奏のテープ、カセットテープを毎日聞いていた。
 キーボード買いこんだら、まずこの曲から始めようというぐらい。それとブラームスの晩年と。だいぶ趣は違うが。
 まあ、そういう、きっちりしたバッハの後でマーラー、しかも9番。
 アバドは、ますます、なんだろう、鳥のような顔立ちに。かつてウィーンでこの人の「アルジェのイタリア女」をみた。アグネス バルツァだ。美丈夫というのか、男がみても色っぽい貫禄、指揮ぶりだったが。
 チェロだけでも8プルトぐらいある大編成だが、よく奏者を統率していた。
 テレビなので臨場感はないが、これもアバドらしいバランスのとれた演奏。
 9番にはデーモンがほしいところだけれど。