◆小向美Ψ子。
実はよく知らない人だが、前回の騒動のとき、事務所のガードがもうなくなったからか、街頭で無防備状態でマイクを向けられ、べそかきながら男がらみのいきさつをぼそぼそつぶやいていたのが妙に印象に残った。
女のいじらしさ。大目に見てやれよ、というわけには、いかないか。
で、浮かぶのが、大谷崎の「刺青」の冒頭。
其れはまだ人々が「愚(おろか)」と云う貴い徳を持って居て、世の中が今のように激しく軋み合わない時分であった。
この一行、しみる昨今。
実はこの一行がいいたくて時事ネタをひっぱった。トホホなのだよ、拙者は。