啓発舎

マジすか? マジすよ

◆遠藤真理さんのチェロでショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番。
 素晴らしい演奏だった。
 正確なテクニック。つややかな音色。音楽性。表現する意思、迫力。
 特に、2楽章以下のカデンツァ、なのだろうか、ソロのところ。重音の迫力。ショスタコの、皮肉、虚無、シニカル、にもかかわらず表現するやむにやまれぬパトス。緊張感。
 身を乗り出して聴いた。参加した。
 オーケストラを聴いてこういう思いをしたのは、何年ぶりだろう。

 知らない方だった。失礼だが、当初は、アマチュアオーケストラとあわせる若手の人という程度の認識。
 悲愴の3楽章で憂さ晴らしするか、程度の軽い気持ちだったのだが。

 指揮者は、元気よくオーケストラのフォルテを引き出していた。
 小さい音もだそうよね。それと、特にチャイコは楽器群のまとまりをきちんと振り分けないと、ドシャメシャするな、という印象。
 まあ、景気よくやってたので、よかったよかった。

 拾いもの。