◆昼、元気出そうと思い、ゆで太郎に向かう。目指すはかつ丼だ。なぜなら、番町九段南界隈で一番うまいかつ丼を供するのがここだからだ、他意はない、別に値段がワンコインだから、とかそういうことは一切ない。誓って言うが。
ところが、どういうわけか手持ちがなかった。500円なかった。
えい、しょうがない、銀行かコンビニで引き出せばいい。と、思い、再び寒空の下へ。市ヶ谷方面へ。と、そこに赤と黄色のどぎつい看板が。すきや、と読めた。
こんなオレでも空腹時には、とっさに頭がはたらく。430円でなんとかなるか。ままよ。
◆というのは、ここは、こっち来た当初はいって、カレーで、?という思いをしたからだ。カレーはまつやの勝ちだ。
◆リベンジ。というわけで、牛丼・・・にしようと思ったが、さすがに280円。少しは。ねえちゃん仕草で催促、さあ、さあ、さあさあさあ、と仁左衛門と玉三郎ならやるところだが。ままよ、「この、1.5倍のやつください」「それだけですか」「はい」
となりのにいちゃんは、牛皿なんとか、へらへら付きとか流長に頼む。
しらねえんだよ、こっちは。
で、来た、1.5倍が。なんだか具が盛り上がってるぞ。
箸をいれる。牛。更につっこむ。牛。なんだこれは、ゴージャスじゃないか。
食う。う、うまい。
まあ、腹へってたんでしょうね、後から考えると。
380円也。
この国は、いい国だ。
並みなら280円だ。
なんとかなるさ。