◆破獄
脱獄囚に憑依した緒形拳を、これは、みる映画。
徹底的にヒトを拒絶する。
そこには、悲劇性は微塵もない。
生存する、という野生のリアリズムがあるのみ。
、主宰の理想形に近い。
こういうふうにやっていきたいのだよ。
津川雅彦の、抑えた演技もよい。
これで、男同士の感傷みたいな、ゆるさを排除する。
健さんがダメなのは、というより健さんやくざものの脚本だの演出だのがダメなのは、そこだ。甘えと女々しさのみ。
◆殺人狂時代
このヒトは、幼いころの悲惨な世間様とのやりとりの記憶と終生格闘していたのだろうな。
魯山人、と、双璧か、東西の。
◆めまい
ヒッチコックのパツキン女優への嗜虐趣味、に2時間も付き合わされる筋合いはない。
これとか、マーニーとか、サイコもそうだ。
鳥なんか、最たるもんだ。
◆予期せぬ出来事
若いころのマギースミスがみられる。
エリザベステイラーは山本陽子、最近のね、にそっくりだ。
呑んべえのばあさん。