最近おれのところにきた営業。
◆青山霊園申し込み代行
「弊社は、長年の実績から東京都発表の倍率に比べ当選確率が高く」なってるんだそうな。
それがホントだと、便宜供与だの袖の下だの、この国のリンチジャーナリズムは、ほっとかないんじゃないですか。老婆心だが。
◆プラザホテル
「プラザ合意」の、あのホテルだ。
これは、ある筋からの紹介なので、とりあえず無下にはできない。
ファンドが一棟買いしてこまぎれにして再販しました、向きだの階数だの、滅多に出ない物件です、と。
スペックからは、おれでもなんとかなる価格帯だ。
内見できます、こんどどうですか、というのだが、おれの外国嫌いを知ってのお誘いか。
もうちょっと若けりゃ、ついでにMETとかヴィレッジバンガードとか、という気にもなったかもしれないが。
下駄ばき、自転車でいけるなら付き合うよ。
それで思い出したが、こないだ本郷に行ったとき、例によって写真とろうよ、との託宣があり、通りがかりの3人組に、シャッター押してくれませんか、と早速声をおかけあそばされる。
お嬢さん快くこれを受け容れ、殿が常に携帯するデジカメを手交しようとしたその時。
残りの二人は白人系外国人の女だったが、その一人がやおら近寄ってきて、「結構です」と切り口上に言い放ち、快諾したお嬢さん、外観および言葉のイントネーションからこの国の在来種と推測する、をひっぱって足早に去っていった。
「結構です」は、たぶん、それほど日本語に熟達していない留学生風だったから、「いやなこった」という拒絶の表明と受けとり、その言葉の選び方の当否はこの際問わないとしても、その、なんといいますか、権幕とでもいいましょうか、体全体で拒絶する、あの白人女独特のパフォーマンスをまのあたりにして、ある種の感動を覚えたのは私だけだったろうか。
相方に感想を求めなかったので、彼がどう思ったかは把握していないが。
最初からNOだったら別によいよそりゃ。
いったん受けとめてくれたお嬢さんの善意を踏みにじってまで、そういうことするかね。
凄いなあ、と。
戻す。
おれがのらりくらりしているもんだから、先方、前のめりで、それ以来重たいファイルをやたらぶっこんでくる。
いま決めた。
この話、没だ。
文句があるなら、☆月◎日午後N時X分本郷安田講堂下生協前を通りかかった女三人組のうちの白人系小太り氏名不詳、に言え。