啓発舎

マジすか? マジすよ

図書館で「KOTOBA」という雑誌をてにとる。
雑誌で気持ちが落ち着く、というのは、ひさしぶりだ。
ノンフィクション特集だということだが、例によって中身は最近どうでもいい。
大人の筆者を集めて、世間から一歩退いたスタンスで編集すれば、雑誌もまだ捨てたもんじゃない。と今思った。明日意見変わるかもしれないが。
石牟礼道子さんが出ていて、懐かしいですね。
一時期耽読しました。
あの世とこの世を自由に往還される方です。
ちょっと、私の貫目だと、正直、ときどき手に負えない、というかんじもありました、そのイメージの奔流に。
筆者の池澤は信用できない書き手だが、今回は、石牟礼氏に対峙するおやじの戸惑いみたいなニュアンスがでていて、めじらしく衒学ぬきの率直さをかんじた。
要すれば、おれも同感である。
石牟礼さんみたいな方と比べると、当方なんか、浮草みたいなもんですよ。
まるで地に足がついていない。


で、一句。

ものひとつ我が世は軽き瓢哉


まあいいじゃん軽くて、というのは牽強付会か。
軽みをなんと心得る、と芭蕉にしかられるか。