◆卓球男子
ギター侍銅メダルゲット
◆ミステリマガジンがロアルドダールの特集。
お懐かしい、と図書館で手に取ったのはいいが、活字が小さくてすぐ投げ出した。
キスキスとかあなたに似た人とか、良く読んだ、一時期。
ワインの産地当てるやつとかな。
若いうちはいいんだが、それなり世間をわたってから読み直すと、ちょっと、まがいもの感がでてくるんだよね、この人。
◆年よりはごまかせない。
まず、愛だの恋だのは、発情か金持って来いかのどちらかであることが判明しているので、これでけむに巻くことができない。
義理だの人情だの仁義だのは、やくざの安全保障条約であるのみならず、素人衆の相互不可侵条約でもあることが露見しているので、これもだめ。
じゃあ、なにが年寄り、というのは、とりあえずおれさまのことだが、を動かすか、というと、面白、をおいて、ない。
ところが、面白、は、純度を要求するから、生半可ではだめ。
とくに、周辺に、劣情、というどぎつい似非面白領域があるから注意が必要だ。
劣情の語はこのブログで頻出するので、この際、その意味するところを。
すけべ、の意味ではもちろんない。
すけべ、を包含すら、しない。
一番近いのは週刊誌が読者を釣るために刺戟する人間の感情部位。
のぞき趣味、虚栄心、いきどころのない怒り、被害者意識、根拠なき正義感、やっかみ、お涙頂だい、など。
どろどろ、という言葉もおれはよく使うが、これなんかも似た領域だ。
で、これは体力が要る。
というより、世間とのもみ合いの中で、歪んだエネルギーとして体内に蓄積される。
したがって、世間と没交渉になると、この力は次第に弱まってくる。
という状況で、おれは、あるので、週刊誌読む体力がないわけよ。
オリンピックも、だから旬の選手とか、マイナーな競技が、手垢がついてないから、いいわけです。
劣情は、人人人でもまれるとフジツボのように付着する傾向がありますから。
地上波民放が当然これを餌食にするのだが、これは彼らの「バカに娯楽を」という使命から、当然のことだ、お涙頂だい演出で怪しからんとか息巻く向きもあるが。
卓球のように、男は面白女は劣情、と男女差のある競技もある、いや、これは男女差というより特定個人があらゆる劣情を集め、また本人もそれを飯のタネにすることで同情の余地を失っているという特殊な事情があるか。
柔道なんか、メジャーではあるのだが、小さな国のつぶらな瞳のお嬢ちゃんで面白をかろうじて維持している。
そんなとこ。
寝ようと思ったら、メガトン級がとびこんできた。
柔道。
ウズベキスタンのタングリエフ
モンゴル系だろうか、外観は完全に日本のおやじ。
鉄工所の大将、荒川区。みんなよくやってくれるが資金繰りが悩みです。というかんじ。
試合ぶりは以下。
必ず消極的指導で追い込まれる。
本人、平気。
いや、内心おだやかではないのかもしれないが、外観からはうかがえない。
で、もぞもぞ組み合ったかと思うと、突然、相手が倒れる。
一本勝ち。
技をかけるのも脱力。
35才だそうだ。
日本中のおやじに勇気を与えるキャラだ。