啓発舎

マジすか? マジすよ

山王祭とか、おかめで蔵王あんみつ、とか、ネタは結構あるのだが、まあ、お気楽にやっているということでひとくくり。
いまも、英国大使館下交差点方面から、そーれ、そーれという子供たちの山車を曳く元気な掛け声が聞こえる。
天下泰平です。
野次馬に行ってもいいのだが、この天気ではね。
この夏は猛暑日連続記録更新だな、この分だと。


昨日は終日荻窪方面でした。仕事。


ルミネ一階の和洋甘いもの店のならぶあたりを歩いていると、この国は人類の歴史の中で初めて理想郷を実現したのではないか、と思えてくる。
ここはとなりの西友のビルとすみ分けして、高級路線狙いではあるのだが、そういう見かけの豊かさではなく、一番のインパクトは、行き交う人がぼーっとしていることです。
なんか、筋金入り、というかんじ。


平和いうことばに接したら、この景色を思い起こすことにしたい。


そういえば、こないだ東御苑の菖蒲田で、アヤメの美しさもさることながら、なんだかほんわかした空気が漂っているのでふと周囲に注意を向けるとまわりがこの国の善男善女ばかりであることに気がついた。
ここはいつでも訪日観光客寡占状態であるのだが、彼らの好みははっきりしていて庭園なら鯉とか灯篭とかわかりやすい対象に向かう。
そこへいくと、あやめだの菖蒲だのは遠目の見かけは地味だから観光客は概して格別興味を示さず通り過ぎる、いきおい、足を止める当方を含めこの国のじいさんばあさんで日本語の聞こえる世界が回復する。

そうすると、空気までかわるのでありました。


東御苑は外国の人もいるので「ほんわか」が自ずからあぶりだされるのであるが、今回の荻窪はそうでもない。外人目につかない。
比較するものはないが、絶対的に、ぼーっとしている。


究極、というかんじがする。
たまたまきのう荻窪で体感したのでこの現象はひとりその地にかぎることではない。


たとえば今日の祭りのこどももそうだ。
この国のこういうところは大事にしたいね。