ほとんどあらゆることがどうでもいいので、たまにそうでもないことがあると自分でうれしい。
いま、当方の数少ないなぐさみは、BS深夜の自転車番組だ。
ツールどなんとか、というヨーロッパのいろんな場所でやるロードレース。
長尺。
絵は、ほとんどヨーロッパの田舎道をチャリが集団で走るだけ。
実況と解説のおじさん二人が、それに、雑談、と言い切ってよい、のやりとりをのせる。
そのゆるさ。
同じ長尺でもトライアスロンとかだとこうはいかない。
一生懸命さがただよう。
そこへいくと、自転車だけだと、なんというか、のんびり集団でサイクリングという外観なのですね。
選手本人はそうでもないのだろうけど。
それにのっけるおやじ二名の他人事感満載のトークが心地よい。
これも、そうでもなく、しゃべってる本人はまじめにやってるんだろうけど。
特に落車。
「あー、誰かたおれてますね。誰でしょうか、どこのチームかな」
そりゃF1でクラッシュするよりは、事件性はとぼしいかもしれないが。
結局最後はだんごになって、誰かが鼻の差で逃げ切る。
それまで3時間以上延々ちんたら、でもないのだろうけど、くどいか、サイクリングだぜ。
既に始まっている退却人生の伴奏には、ぴったりだ。