きのうはほとんど情動失禁だった、で、いま、こうして静謐な午後の時間が流れる。
しゃがみこんで裂帛の気合をいれる、刹那、天井しらずのクレッシェンド。
ムーティさまの残像。
こういう、なんというか、現場、に立ち会うと、いままで接していた、音楽、とか、その周辺のことども、新たな色彩を帯びる、というか、ヴェールがとれるというか。
そういう契機に、たぶん、なると思う。
こないだのエレクトラが、19世紀末から20世紀初頭にかけてアルプス以北の音楽およびその周辺、を見通す端緒となったように。