きのうで、乾門のあたりのにぎわいは、終わったようだ。
紅葉の季節の一般開放ということのようだが、確かに、見ごろは12月初旬、というのは、いまの季節感でありますね。
この国では、12月は、世間様があわただしくなる、という約束事がある。
クリスマスというのは「ヒトは神の似姿」と言い張る宗教の国のはなしだから、もともとおれには関係ない。
このあたりに住んでいて、まあ悪くないな、と感じるのは、例えばそういう12月のうわついた空気が、割と希薄、というところ。
紅葉がおわって秋が深まる、という、いちばんスリリングな季節の流れを、鉦太鼓でまぜっかえすのは、もったいない。
毎年この時期、クラシックバレーのご招待があって、今年もそれに行く用事があるが、あとはサントリーホールでビール飲む合間に楽隊を聞く、が来週あるぐらい。
こうしして過ごしていると、どうだろう、2月の初旬ぐらいまで、静かに、清冽に、時間が流れていく。
去年、おととしぐらいから、世間の約束事にかかわらず、「主宰時間」が自然に流れるようになってきたように感じる。
で三月のあたまぐらいから、来るべき季節の息吹が、そこここに。
春が爛熟して「雨匂う」季節に移ろうあたりもスリルありますから、これから半年、静かな基調で通奏低音は流れるようです。