さっきココイチでカレー食ってたら、となりが、カレーを食い終わったところで、ポテト二人前を追加注文した。
それを、スマホいじくりながら、淡々と、一定のペースで作業のように口に運び続ける。
デジャヴュが俺に降臨する。
二年前ぐらい、渋谷のガスト。業者と打ち合わせ。
隣は、老婦人と娘、とおぼしい二人組。
娘は和定食、さしみだのてんぷらだのてんこ盛り。
老婦人は、ポテト山盛り。
なぜか、まったく手をつけず、娘、であろう、の繰り言をひたすら聞いている。
この疑問が氷解したのは、娘、だろう、が、食い終わった刹那。
いつものように、と形容するしかない自然さで、向かいの、ポテト山盛りを引き寄せ、ケチャップをつけて食い始める。
老婦人のお品のよさと、豚のような女の下品さの対比の妙も相まって、それは見ごたえのある情景であった。
もうひとつ。
これは書いたことあるかもしれない。
2004年の秋、ジャワのウブドにいった。
コテージにプールつきの高級リゾートだ。
メインのプールは、別にあって、昼間やることないから、そこで時間をつぶした。
プールサイドには、先客、オーストラリア、というのはバーの店員に聞いた、の四人組がいた。
これが、プールサイドのパラソルの下、仲良く四人掛けで、延々、なにやら食っている。
男2、女2。全員豚仕様。
白人系って、際限なく太るじゃないですか、ああいうかんじ。
おれらは日本人根性で、プールに来た以上泳がねば、というので、ホックニーの絵のような、丸っこいプールをいったりきたりジャブジャブやってました。
いいかげん引き上げるか、とプールサイドに目をやると、まだ食ってた。
デブには理由がある。