啓発舎

マジすか? マジすよ

と、面白琴線にふれる情報の払底を嘆くその舌の根もかわかぬうちに、数々の裡なる検問を突破しおれさまに辿り着いた小ネタ発見。

◆脱走した受刑者つかまる。
警察の取り調べに対して平尾容疑者は「刑務所での人間関係がイヤになった」「向島から本州へは泳いで海を渡った」などと話している、そうな。

脱走しなくても、刑期はあと数か月だったそうだから、よほど「人間関係」に困っていたんだろうね。


囚人といえば、待遇がわるい、とか、労役がきつい、とか、不衛生、とか、自由がない、とか、全部映画から仕入れたイメージだが、そういう辛さは、なんとなく想像できる。

が。
流れのきつい海を泳いで渡るほどの根性の持ち主が嫌気がさすのは、いまや、なんと、「人間関係」だ。


こうなると、刑務所も会社も学校も役所も、およそヒトの蝟集する集団の構成員は、みんな同じ、重さもおなじ、くだらなさも同じ、ばかばかしさもおなじ、の「人間関係」と取っ組み合っている、という、超絶平等社会が、この国では完成いている、ということがわかる。
地上の楽園、ヒューマニズムの究極、ユートピア、クールジャパンばんざい。



ヒトは、ヒトがいやなんですねえ。




スタローンよ、次回作の主役級に平尾容疑者を推薦する。