啓発舎

マジすか? マジすよ

鼻持ちならないことを書く、と最初にことわっとく。


この国の階層分化の本質について


今回は、結論は最後。


まず、神通力を失ったステータスを列挙する。
◆最終学歴
 身近に東大いますか。そいつどうですか。ピンとこないでしょう。
 というわけで、最終学歴は、世間でも、実は、既に、全然なんとも思われていない。
◆職業、など。
 一流会社→馘予備軍
 学者→バカ。これは、優秀だが世間知らず、とか、専門外に疎い、とかの注釈つきの意味ではなく、文字通り、頭が悪い、にぶい、というバカ本来の意味。
 サムライ業→これは二本差しとかではなく、「士」業。需給アンバランスで失業者。
 世の中がスタティックでなくなってるんですね。浮き沈み激しいから肩書きが収入と直結しない。
◆実入り
 正規非正規の格差はおれは信じない。
 年収300万でもふたりあわせると600万だ。親がかりなら家賃食費ただ。
 1000万以下はみんな一緒。目くそ鼻くそ。
 少なくとも、本質的な要素ではない。


では、なにか。
おれは、自分を律するものさし、だと思う。
おいらが他をみるとき、とっさに窺うのがそれ。

ふだん、なにを考えているか、何を面白がるか、心底楽しいのはなにやってるときか。
教養、と、これを、仮に名付ける。


話をわkりやすくするために、実際に当方が用いる基準を一つあげる。
このブログでも、何回も書いたが。

地上波民放。

なんだかんだ言ってテレビでバラエティを見るのが一番楽しい、松ちゃんがオピニオンリーダーだ、という階層、とそれ以外。
関西のねえちゃんぐらいでしょ、とあなどってはいけない、地上波民放階層はこの国の人口の85%を占める、おれの推計では。


で、これはある程度の年齢、10代後半ぐらいで決定し、基本的にリカバリーは効かない。と今決めた。


ここで話は突然、おとといに飛ぶ。
古賀とか前川とかの高級官僚がなぜ職を投げうって、世間を騒がせるか。


筆者は、造反とか、なんとかいうが、全然違う、とおれは思う、ほんにnに確認したわけではないが。

官僚のヒエラルキーをエラいものと予め決めてかかると、そこからドロップアウトするとか、落伍する、みたいなイメージになる。
あんた、たとえば、産経新聞記者を「ドロップアウト」して銀座の寿司職人になるか。
もちろんこれは落伍などではなく、誰がみても、よくやった、お見事、よくごみ溜めから清らかな世界に転出した、ということ。これはdれも異論ない。


それといっしょ。

役人が組織にしがみつくのは、そこから離れると路頭に迷う、食えなくなる、肩書きだけが財産で自分にはそれに見合う実力がないとわかっているから、と、みんな解説するが、それも違う。
結構なんだかんだで食っていけますよ。
彼らが恐れるのは、アイデンティティの崩壊だ。
自分の存在そのものを組織に投げているから、そこの足場を失うと、生きるよすががなくなってしまうんですよ。


そこへいくと、前川も、古賀も、もともと改良組織の価値観をえらいともなんとも思っていない、その上位概念があるから。
そこで、さっき言った10代後半説が登場する。


自分が面白いと思う価値観。
その、世界で遊べるか、どうか。


そのためには、相当確固とした自分のものさしがないといけない。
これは明文化する必要は、まったく、なく、なんとなくでいい。


それを彼らは10代後半までの生育環境でゲットしたわけです。


おれなんか、これから無重力状態で生きていくわけだが、おれも、それを大事にしたいです。


かつての大英帝国だったころのイギリスのパブリックスクールなんかも、そういう階層、ではなく、あの国はもっと強固な「階級」ですか、階級をホチキス留めする機能があったようですね、いーぶりんウォーさんなんか読むと。

そういうのが、この国の、特定の10代後半までのたまり場には、あった、ということではないですか。


普通、それは孤独な作業だ、自分の体の底からの声に耳を澄ますのは難事業だ、でもそれをしないと始まらないのでそれをして、次に、自分のまわりに、それを実現するためのあれやらこれやらを構築する。


で、そういう「行」を意識してかしないでか、やってしまうガキが100人単位であつまるとどうなるか。


というのが、謎の進学校の本質だ、とおれは思う。


それは階層を構成する。
前川も古賀も、役所には見切りをつけたが、その「やむにやまれず」精神を共有する階層からは、もちろん離脱しない。


前川古賀は、あくまでも、たとえば、のはなしね。


以上。