◆週刊ダイヤモンドがとばしている。
今週号の「右派×左派」も秀逸。
とても、「絶対もうかる投信」とか「マンション勝ち負けランキング」とかのやっつけ特集を毎号やってる、あの週刊ダイヤモンドと同じ雑誌とは思えない。
めくそはなくそライヴァル誌の東洋経済の今週号が百年一日の株特集であることと比べるとその差は顕著だ。
東洋経済は、オンラインのお下品路線で手一杯、というところか。
内容にちょっと触れると、中核派委員長インタヴューとか、足でかせいだネタもあり、気骨を感じる。
リベラル反動と左右の「ねじれ」は選挙と前後していろんなところで言われてはいたが、今後議論を整理するのにこの特集は役立つと思う。
週刊ダイヤモンド、なにかあったか。
文春が、数字を追いかけると結局女のなぐさみものになる、という雑誌の現状を、なまじ新谷編集長の志はそれなりに高いだけに、あからさまに示している昨今、気を吐くダイヤモンドの先行きを見守りたい。
野次馬として。買わないけど。
というのは前振りで、わりとまじめなことを言う、今日は。
「群れることと個人のなかみ」について。
図書館で、「右派×左派」特集に触発されて考えた。ほんと。
結論
群れる奴は中身がらんどう
中身のない奴は群れる。
以上。
もちろん全員がそうということではなくて、徒党を組む奴はスカスカな奴が「ほとんど」だよな、自分のない奴は「まず間違いなく」なにかにすがるものだ、という程度。
右派左派特集を見ていて、右左問わず、言い出しっぺはもちろん自分の中のなにかを表出しているわけだからそれなりと言っていいが、そこに群がる奴は見事にカスのリストになっているのに、やっぱりと膝を打ったのがきっかけだ。
ここで突然自分の話。
土曜日は、銭金がらみの団体の会合だった。
互いに利害関係はなく、情報交換とか、そういうの。
ここでも、「私はこうしてうまくやりました」話に乗る奴は、たいてい、ではないこの場合、絶対、ダメです。必ず沈没する。
また、カスは、そのなかでも分派して区分投資七人衆とかをでっちあげ、お手てつないで奈落の底にまっしぐら。
という、ダメがつぶれるという正義の実現をまのあたりにしていると、「バカは群れる、群れる奴はがらんどう」の定理の正しさを確信する。
かしこい奴は、距離を置いてます、情報からも、ひとの群れからも。
で、そういう奴と、たまにぼそぼそ情報交換します。
割と打率いいです。
でも、組まないよ、絶対。それぞれ芸風は違いますから。
おれが教育を全く信用しないのは、学問のある奴が「なかみがらんどう」の宝庫だからだ。
教育の有無にかかわらずスカスカな奴はスカスカなのか、なまじがらくたを詰め込んだおかげで頭蓋骨がウレタン倉庫になってしまったのかは、統計のもちあわせがなく、確言できないが。
私がこの宇宙の中で一番尊敬している人は、全然学問はありません。
だが、教養は銀河系でダントツ一等賞だ、全宇宙でも結構いい線いく。
静かな時間を確保して自分の裡なる声に耳を澄ます。
これだけですよ。
気配でわりとわかるんだよね。
静かな人は。
実際に、無闇に大声をださない、とか、そういうことではなくて。
で、そういう人はどういう人かというと。
というあたりで時間切れ。
このところ自分でもおなじ歌をうたっていると思うが。
やっぱり自分がないとダメよ。