岩波「図書」11月号が届く。
PR誌で定期購読しているのはこれだけになった。
波もとっていたが、やめた。
騒々しいを通り越して、けたたましくなったから。
これは新潮社が悪いわけではなく、当方の感じ方、生息域とあまりにかけ離れてきた、というだけ。
そっちはそっち、こっちはこっちだ。
図書も、一時は、まぬけな連載もあったが、いまは全体に落ち着いているのではないか。
高橋三千綱氏の連載が佳境だ。
胃がん再発の会見でも自身の感情のゆらぎは文章にしない。奥様のご様子を簡潔に描写するのみ。
壮絶な話が淡々と進行する。
文章家です。
こういう連載を読むと、イズムを機械的に文章化する岩波にしばしばあるやつが読むに耐えない、ということが、現に続けて読んで、よくわかる。
どれがとはいわない。
柳広司という当方存じ上げない作家の方の書評の連載も面白い。
図書をカフェで読むのは毎月の愉しみです。
よい時間が流れる。