鈴本に行ってきた。
番組は以下。
落 語 柳 家 東 三 楼
太神楽曲芸 鏡 味 仙三郎社中
落 語 柳 亭 左 龍
18:00
落 語 春風亭 一 之 輔
落 語 柳 亭 市 馬
ギター漫談 ペ ペ 桜 井
落 語 橘 家 文 蔵
19:00
上 方 落 語 露 の 新 治
19:20 お仲入り
奇 術 アサダ 二 世
『一 人 酒 盛』 .
柳 家 さ ん 喬
紙 切 り 林 家 正 楽
20:30
『芝 浜』 .
柳 家 権 太 楼
席でも飲んだし、帰りに寄り道してまた飲んだので、要点のみ箇条書き。出た順。
◆今日の一之輔は良かった。
ふだんの袴。
袴を借りにいった大家が、八五郎に負けず劣らずやさぐれてるんだよね。
この、分別っぽくない大家のキャラは、他でも使える。とっくにやってるか。
亡き志ん五の無闇にアグレッシブな与太郎キャラをちょっと思い出した。
◆ペペ桜井のまくら、ってんですか、つかみってんですか、冒頭の語り。
一之輔をいじくってました。釈台がどうとかこうとか言ってたぞ。
◆露の新治 は知らない人だが、声千両だ。
関西弁は、どぎついと聞くに堪えないが、今夜のようだと、妙なる音楽。
◆さん喬さん いつもながらの人物造形。
酒飲みの描写のリアリズムよりも飲んでるのとお預けの対比の妙に力点を置いた一席。
◆権太楼は、めずらしくあまり枕を振らず、芝浜をみっちりやった。
じつは財布はあった、とクライマックスになだれこむ夫婦の会話は、夫婦というより、貴様とおれは同期の桜、みたいな勇壮な情熱がみなぎった。
元気でます。
堪能した。寄席は面白いなあ。
みなさん素晴らしかったが、今夜は、なんといってもこの人だ。
アサダ二世
ここまで堂々と抜けるか。
ほれぼれしました。
今夜は「さん喬権太楼特選集」というタイトルだが、このアサダのパフォーマンスで、トリを待たずして「アサダ二世祭り」になった、私は。
おれも人を食うことにかけてはいささか恃むところがあるが、今夜のこの人には負ける。
まだまだ修行がたりません。
そんなとこ。