啓発舎

マジすか? マジすよ

チョソンジン、NHK
ベートーヴェンの3番。

テレビなので実際の響きはわからないが、固かった。
事前のインタヴューで2楽章が好きで好きで、なんて言ってたので期待したのだが、その2楽章が、いちばんポキポキいっていた。
ポキポキは、言い過ぎか。楷書で端正な演奏、ギミック一切なし、は交換がもてるのだが、そのぶん色気は皆無。


ここで、浮かぶのが、サントリーホールで聴いたレオンスカヤ様。
指揮はソヒエフだった。
そのときも書いたと思うが、モーツアルトのような2楽章。
もちろん、ロシア出身ウィーン在住後期高齢者の女性と、韓流ぼくちゃんとでは、経験も環境も全然違う。
それぞれの音楽があっていい。


余韻、おもかげとしてレオンスカヤおばさんの暖かさがいまもこうして蘇るのだから、音楽の力はすごい。



テレビでは、ついでにエロ サカ ホッキネン、ていったか、フィンランドの指揮者がベト7をやっていたが、なんともはや。

アインザッツがあわないのは、おれはこだわらないが、表現は別だ、指揮者の棒とオーケストラの演奏がぜんぜん違うのはびっくりだ。
こいつが何踊ってるが知ったこっちゃねえ、おれらはおれらのベートーヴェンを弾いたよ、という風においらには見えた。
弾いている側が意識していたかはわからないが。
指揮に忠実に弾いているつもりだったのかもしれないが。


ここでまた連想で息子ヤルヴィが登場する。

ヤルヴィはバルト3国だからフィンランドとは毛色が違うのかもしれないが、共通するものを感じた。


なんか、素っ気ないぞ。


北欧の空気か。


これだからクラシック好きはいやですよ。
出身とかなんとかですぐレッテルを貼る。
おれのことだ。