北の丸でバナナ食って、半蔵門で中華食って、図書館で新聞読んで、平和に帰ろうと思ったら、最後に寄ったコンビニの立ち読みで衝撃の事件があった。
漫才ブルータス。
普通BRUTUSは手に取らないのだが、特集タイトルにつられてぱらぱら開く。
読む漫才。
おれは滅多に笑わない。雑誌読んで吹くなど恥だと思う。
それが、サンドウィッチマンのネタを読んでいて、とっさに情動失禁してしまったのであった。
となりのにいちゃんに怪訝そうな顔をされてしまった。
ここで紹介していいものだろうか。マガハは鷹揚か。
ナイツとかスピードワゴンとかの「読む漫才」もあって、それぞれ面白いのだが、違いはなにか。
ナイツ、スピードは、ロジカルなんだよね。知的。
サンドは、文字で読んでも、全く意味なくくだらない。
理、というものがない。
いや、こういう話なんですよ。
○街頭インタヴューです、協力してくれますか。
●いいよ。
〇お名前は
●伊達だ。
〇苗字をお聞きしたのですが
●伊達がしたの名前なわけねえだろ。
それともなんだ、おれは佐藤伊達か。テニスのダブルスか。
というような話。記憶を頼りに私が要約してので、面白さはだいぶ薄まったかもしれない。
昔、島崎藤村が島崎さんと藤村さんの合作だ、という説を確か筒井さんが書いていたことがあって面白かったが、ロジカルですよね。
そこへいくと、
佐藤伊達、おれはテニスか。
には、理屈というものがない。
ひたすらくだらない。純度99%。
ブンガクの高みは、この世界にあったか。