◆BSでフレンチコネクション
空気が映っている。
寒さ、すきま風、も。
フリードキン おそるべし。
ここで当方の記憶違いを。
ロイシャイダーがジーンハックマンの部屋に踏み込むと、足に手錠を嵌められてベッドに、のシーンは、女にとんづらされたところ、と思っていたが、今回見たら裸の女がちらっと映っていて、女はまだ部屋にいることがわかった。
娼婦に金を巻き上げられたのではではなかったのだね。
非情な乾いたかんじ。
その冷やっこい空気を味わう、これは映画ですね。
◆実は荒井由実の初期にはまっている。
初期三部作は、世界レベルの傑作だと再認識。
和声進行の浮遊感。
youtubeでとばしとばし聴いているのだが、14番目の月、紅雀あたりまでの楽曲の完成度は、凄いぞ。
次第に、世の流行りとか自分の過去の楽曲をなぞり始めて・・・という推移が、発表順に聴いていると、よくわかる。
ここの点線部をこう折ってノリシロではりつけて、という手つきがスケスケに。
これは仕方ないね。
いきなりピークがきてしまった作曲家の宿命か。
コード進行は、まんま誰かのパクリなのか、ピアノで探しながらはめていったのか、いずれにしろ、たいしたものだと思いますね。