ベランダのシマトネリコが、しばらくまえから、新しい葉っぱだけ食われ出した。
不心得者がいるらしい。
以前、カイガラムシにやられたことがあったが、今回は違う。もっと、即物的。食いちぎられているのだね。
鳥か、虫か。
見張りも限度がある。
当方自身が不審者と思われる二次災害も避けたい。
という状況でこの数日ぎりぎりの捜索を続けてきた。
そして今朝、遂に、ようやくみつけました。
枝を探っていると、動くものが。
葉のそよぎか。違う。緑色だがもぞもぞしている。
や、おまえか。コイツだったか。
そやつは、気配を察知するや、やおら体を斜めに硬直させる。
と、おお、一見、葉っぱが枝からはえているようではないか。
こうして当方を今日までたばかってきたか。
コイツめが。
すこし感動した。
いや、そうはいかない、かわいいシマトネリコさんの敵、どうしてくれよう、と思い直す。
ティッシュでつまむと適度な弾力があって、小鳥なんかにはたまらないだろうな。
油であげてやろうか。
とりあえず居間のセンターテーブルが臨時のお白洲だ。
で、撮影。
角が生えています。
と、口から、おお、黒い団子状の物体を吐き出した。
なんだこれは。
フンか。
こいつは口から排泄するのか。
数秒後。
尻だったか、とさすがに当方も思い至る。
角にだまされたか。
えーい、返す返すも当方をたばかるにくい奴め。
それにしても、今日、二回目の、おお、だ。
角みたいな外観で外敵を威嚇、ひるませる狙いでせうか。
みんな工夫して生き延びているんだね。
ネットで調べてたら、スズメガの幼虫だと、すぐわかった。
コヤツへの御裁きはというと、拙宅から追放、の刑と相成りました。