雨だ。
世評は高いが、ぜんぜんいいと思わないブツについて
前から、このテーマはいつかやっつけなければ、と思っていた。
こないだ新日曜美術館で、すぐテレビ消した、このやろう体験の記憶の残滓がいまあるので、その勢いで書く。
ルノアールだった。
おれは、この人が、昔から、どうもピンとこない。
銀行のカレンダーとかで、見すぎているということもあるのかもしれない。
いや、そりゃ、人並にきれいだとかほのぼのとか思いますよ、お嬢ちゃんの絵を見て。
だけど、妙に、重たいというか、ぼんやり、というか。
ぼんやり、については、もともとそういう風にかいているんだ、という反論がすぐ浮かぶ。
印象派をなんと心得るか。
おれは印象派は、好きだ、人並に。
モネなんか、凄いと思う。
印象派なんとか展にもよく行った。
で、セザンヌだとか誰それとか見てからルノアールがあると、やっぱり印象は、鈍重というかんじだよね。
色が濁ってるかんじ。
重ね方か。
あと、居間に飾る絵だな、と。
で、番組で出た絵もさることながら、やいのやいの言うゲストを見て、ばかやろう、と思ったわけです。
人の感じ方だから、当方が口出すことではないのかもしれないが、自分がピンと来ない事象をほめそやす奴は、どうも。
うそくさい、というか。
いや、人の勝手ですけどね。
大宮某は、うそくさいなあ。
というあたりでこのネタはガス欠だ。
あまりひっぱる題材ではなかったようだ。
ともあれ。
世間はやたらに褒めるのに、当方は、べつに、なんで、と思う奴がいる。
一方で、おれが大好きな人について、その人の急所と当方が考えるところをまるでとらえず、こちらからすると見当はずれとしか思えないことをつべこべ言う奴もいる。
両方嘘くさい。
おれさまワールドは主観がすべてなので、おれさまがピンと来ない事象にヒーヒーしがみつく奴、わしが辛くてうまいという料理を酸っぱいといって評価する仁、それぞれダメ坊主だ。
誰かを論評させることでどいつがわかる。
パドックには、白隠、談志、カザルス、などが並ぶ。
それぞれに泣いて感激する奴、エピゴーネンさん、などがいて、そいつらも一蓮托生だ。
いずれ、また。