啓発舎

マジすか? マジすよ

しかし、こう、おまわりさんが多いと。
定位置がきまっていてあまり左右に動けないようだ。
本官は日なたできついであります、という顔を見ると、つい声をかけてしまう。
年配の方もいて、頭下がりますよ、ほんと。


コルトレーン後期のかなめはエルヴィンジョーンズだ、と気づいた。
だからか、エルビンが抜けた後、面白くなくなるのは。

エルビンさんのいいところは、抜くんだよね、割と。
ちょっくら気合いいれるか、と思うと、腹減ったな、昼飯まだか、という具合。雄弁だ。

黄金カルテットのスタジオ録音を時系列で並べたCDを毎晩聴いている。
最後は、first meditationのセッションだが、これがお蔵入りになったのは、わかる。エルビンおじさん、もう半分おりてますもん。
その手前、瓦解前夜、というタイミングが、sun shipだ。
タイトルナンバ−のsun shipも気合い十分だが、最後のamenは、ほんとにすごい。


冒頭、コルトレーンが、テーマというか動機というか、テロラー、セロラー、テロラリレロ、セロヘラレロ、というのを軽くやったと思うと、マッコイが、例の左手で和音を端正に置きながら、右手は軽やかに疾走する、いつもながら趣味の良いソロ。ジミ ギャリソンがおっとり刀で駆けつけ蛇行しながら伴走すると、やおらエルビンのシンバルがドシャーン、メシャーンと炸裂し、スネアがカ行とタ行がいりまじった、擬音として表記するのが不能なパルスの連打で盛り上げる。すかさずピアノが同調して、グガン、ドシャンと二人でやっていると、コルトレーンがオレもオレもと割り込んでくる。ほんとに、そう聞こえる。
あとは突っ走るだけよ。
7分過ぎごろ、コルトレーンが、動機のテロラーテラリロを連呼始めるので、テーマに戻ってコーダでエンディングか、と思いきや、エルビン、まだまだ、と、ガンガンぶったたき、この先どこまでいくか、というところでコルトレーン、再びテロラーセロラーそろそろお開きにしようぜ、と、ようやくクールダウン。
窓の外は新横浜だ。まもなく品川、旅の終わりは近い、という気分。
名残惜しいぜ。

8分あっという間。後期で、エンディングでまだ聞きたいと思える曲は、コルトレーンでも、そうは、ないぞ。体力的に。
4人が、完全に一つの人格になってる、歌麿真っ青のベクトルの太さ。


ジャズ他異種格闘技春場所。初日の相手は強豪大関ツェッペリン、曲はブラックドッグをひっさげ土俵入りするも、エルビンの張り手一発であえなく成層圏へ。
二日目対戦相手のカウントベイシーは休場で不戦敗。
この先取り組み表をどう作ったらいいか。
この勢いだと900連勝ぐらいしそうだ。