啓発舎

マジすか? マジすよ

才能はどこにいるか。どの分野に集まるか。
テレ東で浦沢直樹が初めて回顧展みたいなのをやる準備を追いかける番組をやっていて、そのとき上の問いが私をいったん占領したものの、いままで横着していたのであった。
ちょっとこのところ世間様とがっぷり四つでどうもすいません、と自分にお詫びする
で、改めて才能は。
浦沢は、自分を開示するということにおおらかで、なんでも持って行っていいよありのままを、物量を出すから、というスタンス。
だいたい漫画、の漫、と言ったとたんに低く見るみたいな風がずっとあるから、みたいなことも言うのだが、何を言うか、浦沢よ。
浦沢にして。
才能、という語をとことん狭義に用いるとして、その狭い集合をどんなに狭めても、浦沢が、常にそのど真ん中に位置することに意を唱える奴はいない、俺の知る限りは、個別にインタヴューしていないから、正確にはわからないが。

と思ったのよ。

ここで、漫画界に才能がある、ということは分かった。

脚本界にも。一時はけなしたことあるかもしれないが、三谷はなんだかんだ言って才能だ、真田丸には三谷の抑えた諧謔がにじみでる。
この人のときにでる悪ふざけを、今回は自分で抑えきっている。


音楽はどうか。
youtubeでたまにインディーズっていうんですか、ライブスポットでごそごそやってる連中に出くわすのだが、けっこうなかなかだ。
ここにも才能の卵はいる。


逆に、薄いのは、例えば歌舞伎です。
仁左衛門ひとりにどこまで背負わすか。
これは、制度がそうだから仕方ないけどね。


そういう、家元制みたいでなく、オープンではあるが、人材が乏しい分野はどこか。

銀行業界は、とほほです、一般に。
そりゃ、なかには、そこそこって奴もいるのだろうけど、組織が完全に抱え込んで、99%は兵隊アリであります、いまや。それで秩序ができていて安定だから、別に文句言う筋合いではない。事実としてそうだ、ということを淡々と述べる。

学者界。
ここが悲惨だ、特に人文系。

それと、ブンガク業界。


ちょっと今日は与太レベルなので、このテーマ、また別途。