また面白ネタ
◆武田鉄矢の昭和は輝いていた【昭和の演芸〜上方・東京〜 2時間SP】
BSジャパン。
企画の勝利。
同じ趣向でNHKがたけしを据えてやっていたが、こっちのほうがずっと面白い。
漫才の歴史を講釈するだけなら、たぶん誰がやっても似たりよったりだ。
笑いの講釈は、あとづけ月並みになりがち、たけしといえども。
今回の番組のいいところは、選んだ映像の質。
やすきよでこれを選ぶか。
青空、ゆーとぴあ、人生幸朗、他。
今回の人生幸朗のVは責任者でてこいの決め台詞がなかったのは、敢えてか、見識か。
同じことの蒸し返しになるが、音楽、ということですね。心地よいです。
いとしこいしのハスキーなほうのおじさんとか。
◆それで思い出したが、正月番組でリアクション下手芸人を特訓するやつ。
ナイツとかジュニアとかを出してきて、おでんぶつけたり、ローション丸太(このネーミングはちょっといいね、初めて聞くと別の意味にとるぞ)させるわけです。
そこで、たじろぐ、退く、という一瞬の素を狙う。
これは、ちゃんと面白かった。
お笑いを論評するのは野暮だ、と自分で言ってるそばから、なんですが、少しだけごめんなさい。
これはもう、リアクション芸人が普通にリアクションするのはマンネリ、ということを製作者が白状してるようなもんですね。
製作サイドもばかじゃないですから、とっくに知ってますよ、ここにもある「規格化」の弊害は。
そこで、1年に一回今だけですよ、ほんとにおもしろいのをやりますから、あとの364日は抜くんでよろしくという楽屋裏だ。
そういう意味で、この国の正月はゴージャズだ。
明日からまた、リアクション芸人が普通にリアクションするのを地上波は垂れ流す。
そうそう毎日ご馳走食えませんよ。
これでいいのだ。