このところ、晩に照明をおとして長尺のジャズをよく聞く。
本一冊もってソファに埋もれて、まあ、入眠儀式のようなものですね。
今夜は、成り行きでマッコイタイナーのサハラを聞き始めたら、寝るどころではなくなってしまった。
聴きながら、高校のころ、文化祭に山下洋輔氏が来てくださり、坂田明、森山威男という、絶頂期のメンツで居合わせた生徒他全員をノックアウトしていかれたのを思い出した。
あれはなんだったのだろう、ゲストとして実行委員会が正式に呼んだのか、乱入か。
山下氏も、坂田明の咆哮も迫力あったが、忘れられないのは、森山威男のドラミングだった。
音が壁みたいだった。
森下氏がドラムを叩いているそのあたりの空間全体が鳴動しているようだった。
プロというのは、こういうものか、と度肝抜かれました。
ついその数時間前、講堂の同じステージでおれらがジャリバンドをもそもそやっていたのが申し訳ないような気持になったのだった。
本は吾輩は猫である上。どういう取り合わせだ。