啓発舎

マジすか? マジすよ

雇用統計は、高いの低いのいろいろ言ってるが、まあこんなもんだろ、というあたりが本音だろう。
あいかわらず中国が原因、という論調だが、おれは今現在でも、一つの要素、あるいは、きっかけかもしれないが、真因ではないと思う。
いずれにしろ、中長期的には、アメリカ利上げ、株価調整という動きではありそうなので、日経平均も、上値せいぜい18000円でしばらく推移するのではないか。
経済三誌は、エコノミスト以外は、株安そのものを取り上げていない。
かわりに老後破産をやたらと特集しますね。
定年退職おやじが、相当やられてるんでしょうか。
退職金を元手に松井証券あたりで信用取引始めたとおもったらあっというまにこの始末。
高めで買ったマンションのローンも残ってるし。
となったら、ほんとに悲惨だ。
定年までの蓄積はご破算、新たなステージのスタートだ。

定年後の第二の人生が、もはや、第二というより、引き続き食っていかなければならない継続した流れ、ということにすでになっている、世間は。
自分を組織に丸投げしてるやつは、遠慮なく破綻していくんだろうな。


というような迫力が、今回の一連の騒ぎから、否応なく伝わってくる。

この騒動がひと段落、するのはおそらく年明け以降だと思うが、それ以降、新しい均衡が社会に生まれる、というのは大げさか。

何度もいうが、およそ被雇用者である限り、正規雇用も、非正規も社会階層は同じだ。
組織の中で上昇して1億プレイヤー、というのは、投入を余儀なくされるであろうすさまじいエネルギーに対しあまりに非効率だ。
組織をおん出て自分の才覚で食われず生き残るやつが、経済社会の中位を構成。
定年退職おやじなんて、中位をめざすステップアップのチャンスなのだが、ここでこけるとサバンナの掟は厳しいぞ。
野垂れ死にだ。

という世界が、日々垂れ流している株番組の画面のキャスターおやじのそれこそ不景気な面から透けて見える。



世の中、なし崩し的にかわってくのを日々眺めているのは、いまのところ他人事とはいえ、あまり愉快ではない。
明日は我が身。