2014-08-15 「禅仏教の哲学に向けて」 「禅仏教の哲学に向けて」 井筒俊彦 著 野平宗弘 訳 ぷねうま舎 刊読み終えた「意識と本質」は、ある意味とっちらかっているところがある。 カバラーだのマラルメだの宋学だのに目配せをして。 あれもあります、これもあります、といった。井筒さんは、禅ですよ。 この著作は、井筒氏が、おそらく生涯をかけて追求した禅の寝本を探る思考の過程が、英文であるが故に、ロジカルに、むきだしになってる。 頼住光子氏の解説も優れている。 井筒さんで一冊といったら、今日からこの論文集だ。