啓発舎

マジすか? マジすよ

特定なんとか法に、おらも言いたい

今回の法律成立については、当方も、なんか、言わなければならない責務のようなものを感じている。
散々あべさんをおちょくったからね。
あるいは、言う資格があるとも。

あまり汗臭くなりたくないのでさらっといきたい。

◆結論は、そらみたことか。です。
 説明略。このブログの過去の安倍さんへの言及から自明。
◆法律自体の問題もさることながら、風呂敷広げ過ぎないため論点を手続きに絞る。
憲法に直接抵触する懼れのある問題について、いかにも拙速であった。手続き自体に民主主義を放擲する危険があった。
◆この法律のホンネは、こうまで軍事情報じゃじゃ漏れだとアメリカから情報もらえなくなるから、強面の掟を作っておこう、というあたりだと思う。
◆実は、それは賛成。
◆あしたここに戦力を集中しますよ、と敵にもれたら、戦は全戦全敗だ。
◆ただ、この種の、言論を規制する掟は、当初の趣旨と離れ、独り歩きする危険がある。
◆ここで、おいらが芦部信義小林直樹憲法を35年前憲法を叩きこまれた過去をカムアウトしないといけない。
憲法の授業って、特に人権のほうは、半分ぐらいは、条文解釈とかでなく、法哲学とか理念の講義なのですよ。
◆「権力」から人民が「権利」を獲得する過程で、近代ヨーロッパでどれだけの血が流れたか。
◆人民とか、権利とかいう言葉は実は個人的にはあまり遣いたくない、この言葉が遣われるシチュエイションはきなくさいことが多い、注意しないといけない、のではあるが、でも、まあ、今回は、この「おさえ」が基本。
◆国家が国民の口を閉じさせるのは、基本、許されない。ただし、国民の安寧のためどうしてもやむを得ないケースはありうる。その場合は、その要件を明定し、厳密な手続きを確保しないといけない。
◆今回の政府の後だしじゃんけん的な対応は、その手続きが十分に確保されていないことを明らかにする。
◆その状況で採決を強行するのは、民主主義の自殺行為だ。
◆民主主義というのは、手続きがほとんど全てですよ。


◆私の意見は、こうだ。
 法律は、「あり」だ。
◆ただし、基本的人権に直接抵触する可能性のある重大な問題点をはらむ内容であり、特に手続き面について、徹底的な議論を経たある程度の国民レベルの合意形成が必要。並みの法律ではないんですよ、この法律は。
◆今回の法律を成立させる手続きそのものが、この国が前提としている民主主義の理念を踏みにじる。
正直、びっくりだ。


◆「ぼくちゃん」がこんなことをしていいのか。
 あるいは、「ぼくちゃん」が「男の子」になるために、こんなことをしてみせたのか。
◆安倍さんは、ぼくちゃんだ。おじいちゃんとは違う。
 ぼくちゃんに飛び道具を持たせる危険は、老獪な妖怪の悪だくみの比ではない。
 

今後のこの国の進路を憂う。