銀行に勧められて投信をはじめた。
月初、わざわざ丸の内からお越しいただいて、市況の展望を含めずいぶん長いこと説明を聞いた。
当初先方がおしてきたのは、売れ行き1番2番の、海外リートとオイルシェールインフラ投資。
それにしても、株関係のセールスって、どうして、だんだん熱に浮かされるみたいになってくるんだろう。
決して、こちらもいやではないのだが、まあ、宗教ですな。
時間をくださいこちらから連絡します、ということになって、ネットだの新刊だのでにわか勉強。
で、
手数料の高いのは買うな
セールスされるのは買うな、
ということがわかったので、そのまま放っておくと、催促の電話がきたから、そのとおり思っていることを伝え、折角だからネット販売のノーロード、インデックスものを小額やってみる、と言ったら、実はそれが一番いいと言われあっさりやりとりおわり。そりゃ、先方の数字にならないからね。
銀行推奨をそのとき言われるロットで買ったとしたら、2週間で20万以上の損さ、額面だけで。
コストを考えると、更に増える。よかったですよ言われたとおり買わなくて。
実際に買ったインデックスは、幸い下げ局面で買ったので、下げてはいるが、1.7万円ぐらい。この先どうなるかわからないが。
いいこともあって、他人事モードでなく、まじめに日経ネットだのMXの株番組だのをみるようになった。
拙者の相場観をいおう。手を染めてわずか二週間だが。
長くなるのはいやなので手短に。
アベノミクスは必ず頓挫する。
理由は賃上げだ。
みんな消費税がどうのこうの言ってるが、私は、ネックは一般の所得があがるか、だと思う。
企業は正規雇用者の給料をそう簡単には上げません。いったん上げたら下げられないから。
それはインサイダーだった者として骨身にしみてわかる。
よほど長期的なインフレ展望がないかぎりそう簡単にはあがらない。
非正規はどうか。これは需給だけでしょう。景気よくなって人手不足になればそりゃあがるだろうけど。
石油があがって物価があがっているようにみえるけど、さてどうか。
賃金は、景気でなく政策が動かすと思う。
雇用の流動性が実現しないと企業は給料あげません。
終身雇用制に最後の引導をわたさないとだめだね。
新自由主義者がさんざん言っていることと同じだが、自分で考えたのよ、一応。
新自由主義は、言ってる内容はともかく、言ってるメンツが気にくわない野郎が多いんでなんだか反感、というかんじだったが、相場商品を買ってこの数日暇にまかせてあれこれ考えたら、結果彼らに与するようになった。
実はその先も考えたのだが、稿を改める。