啓発舎

マジすか? マジすよ

用事がないと、ややもすると、終日籠城して一歩も外にでないことがある。

刺戟が、極端に減る。
窓から眺めていると、あらゆる種類の鳥が鳴きかわし飛び交うのであるが、これが、たいへんエネルギッシュに感じられる。
鳥って、けっこうアグレッシヴだ。
尾長やヒヨドリはもちろんだが、雀は戦闘的だぞ。


で、そういう状態でたまに街を歩いて気のついたこと。

女がにかっと笑う広告が、不気味だ。
コンビニで女性雑誌が並んでるところとか。

女という生き物をどう分類するか、およそ、その獰猛さから「ヒト」ではないことは自明であるものの、これをどの門に、種に押しこむかは、リーマン予想とならび自然科学の難問であったが、近年、わが池田☆彦先生によって、カマキリの亜種の凶暴な昆虫、と定義され長年の論争に決着がついたことは周知のとおりですね。
ではなぜそういう猛々しい生物を使うのか。

往来をカンカンけたたましい音をたててカラスの形相で迫ってくる獰猛な生き物を顔をそむけて避けると、そこで目にはいるのは、洗剤だのなんだのを持ってにかっと笑う女のポスターだったりすると逃げ場なし感におそわれる。


地下鉄で、ちょうど視線の先、窓にはってあるつけまつげの宣伝は、いい。正しい。
「凄い」ということばを定義するような、禍々しさ。
あれは、出す方も、居直っている。
ばっちいだろ、文句あるか、と。
廃品回収車の雄たけびと一緒。



おいらだけか。
固有名詞のAさんBさんは別に問題ないのだが、景色として、映像としての女が、どうもだめだ。