啓発舎

マジすか? マジすよ

今年も三が日テレビで終始した。
いま世界の中で、こんな面白い国はないぞ。

◆大みそかから。
紅白、割合律儀に、という言いかたが妥当かはなんだが、見た。
演出その他、明らかに去年より落ちたと思うので、面白かったからではない、裏が全然だめだったから、にすぎない。
特にお隣のクラシック回顧がまるでだめ。何年かまえ、この番組で、シルヴィギエムに会い、ライヒのdifferenttrainを知ったのであったが。
ラララなんとかはなんとかならないか。頼むから「啓蒙」は勘弁だ。司会は岡田なんとか氏、N響の機関紙でアドルノを連載していた仁、あたりにチェンジ。
で、紅白だが、流行り歌は全然知らないので一年分まとめて情報を得る意義はある。
若いやつが全然だめですね。
女。去年も同じ感想だったと思うが、一曲目のはまざきさんが、今年もよかった。去年と一緒、「張る」かんじ。かます姿勢。はまざきのおじき、という雰囲気。歌はなんだかわかりませんが。
あと、一時期のテクノっぽい女三人組。
女の集団は、一緒に見ていた人が毛嫌いするもんだから、チャンネル回されてしまって、今年もAKB他、集団学芸会には論評できない。

やろうは、全滅だ。
小林旭 松平健 横山剣 スカパラ 前川清 憂歌団の木村 近藤房之助 とか、男っぷりのいい奴はいくらでもいる。おいらにキャスティングさせてくれないか。

◆元旦
歌舞伎。
 勘九郎の曽我兄弟は、はんちくでした。
 眼目は後半のおかる勘平の仁左衛門
 定九郎の場面は、どしても唐突感ありますよ。
 黒い物体が舞台を駆け抜ける。小屋からやおら腕が出現。御家人くずれ風が、老人を刺殺して五十両とつぶやき、これからどんな修羅場が展開するかと思えばあっさあり鉄砲で撃たれておしまい。
 後半は、仁左衛門が刃を自らの腹に突きたてておいてそこから延々おじさん二名とやりとりする。
 以前、これもテレビでさん喬師匠が中村仲蔵をやっていて、これが凄い迫力だった。
 それがあるもんだから、実際の、演出にもよるんでしょうけれど、場面をみると、あさあり感がありますよ。
 当時は、リアリズムで受けたんだろうね。
 面白かった。

 お笑いは、それなり。毎年やる、今年面白そうなランキング。
 内容にかかわらず、わめくのがもうだめなので、従って、関西系はほぼだめ、なのでそれ以外。

・インパルス
 痩せた方が、この先どう展開するかは、ちょっと愉しみ
サンドイッチマン
 向かって左のほうの受けがいいんですよ、実は。
・ナイツ
 メガネのお兄ちゃん
・ピース
 これは関西なんだと思うが、例外。髪の毛長いほうの、「いる」かんじ。そこにただ「いる」というかんじ。
ロバート秋山
 昔でいえばのりおの芸風か。

10組ぐらいだそうと思ったのだが、あと思いつかない。
レベルは、高どまりしていると思います。お笑いは、人材集めている。

とりあえずそんなとこ。