啓発舎

マジすか? マジすよ

N響。

指揮 準メルクル
ドビュッシーあれこれ。
乗りは、いまいち。
普段聞けない曲に接することができたのは収穫。
一曲目の「カンマ」なんて、知ってる人いるかしら。
ほとんど、ヤナーチェクバルトークか、という曲想。
コントラバス大活躍。
ラヴェルの人気曲亡き王女とラ・ヴァルスが箸やすめ、というプログラム。
亡き王女は、はっきり、いただけなかった。
間がないよ、間が。
メルクルさんは、実は割と好きなのだが、ちょっと几帳面、というかせかせかしている。
ホルンが例の旋律をひとくさりやる。ハープのアルペジオ。この曲は、ここだけ。ここだけなんだから、ここには、ほっと一息ほしい。

N響、湿っていたと思う、ラ・ヴァルスにも少し無理やり盛り上げ感があったと感じたのはおいらだけか。
ステリハで一騒ぎあったか、と勘繰るのは、自分の体験に引きつけすぎか。
ステリハで悶着あると、ほんとに本番湿りますから。

帰り六本木一丁目の書原で「道元の思想」頼住光子氏著NHKブックスを購入。

本番の空気はライヴでないとわからないもんだ。

でも、なんだ、亡き王女への違和感は、クリュイタンスがガキの頃からしみついてしまっているおいらのせいもあるか。

今回のシーズンは次回でおしまい。
いまのところブロムシュテットさんのブルックナーがぶっちぎりだ。
二番は、意外やスラットキンさん。