ノリントン。
ブラ2
ヴィブラートなしのブラームスははじめて聞いた。
声部の違いは良く聞き取れた。
三楽章 崩壊寸前なところ、あったな。
弦がぐちゃぐちゃになりかけたところに木管がまるごと弦とずれ、結局フォルテのアインザッツで救われる、という、おいらが30年前大学オケで経験したことがプロの本番で起こった。
いいじゃないか。
これも三楽章だが、例のオーボエの出だしを、あろうことか、客席の方に、無理やり、としか思えない、首をねじまげて、振る。
二楽章の冒頭も1Vnを向いていた、チェロの出だしに。
そういう指揮ぶりなのだろう。
終楽章の盛り上がりは、昔風だぜノリントンさん。
ヴィブラートなしは、やっぱり不自然だ。
弦楽器奏者は、どしても、かけてしまう。
たぶん、モーツアルトに時代でもそうだったと思う。
ヴィブラートなしだと、声部の違いはよくわかるし木管も浮かない。
だけど、特にブラームス、音が溶け合う厚み、これは、どうしたんだろう、今日は。
でも、貴重な体験。
ヴィブラートなしのブラームスが聴けてよかった、今日は。
もういいけど。