啓発舎

マジすか? マジすよ

澁谷

N響
大地の歌
NHKホール。
ここに来るのは、何年ぶりか、10年ぐらいか。サバリッシュのベト7を聴きにきて以来。
今回、当方が兄事する方からご招待いただいた。

音響はかわらないな。
ホールトーンがないからヴァイオリンがうすく、少し金属的にきこえる。

少ない楽器群がかわるがわる弱音で受け渡しするパッセージには、N響室内楽レベルの合奏力を改めて認識。

澁谷で待ち合わせしたのだが、帰り澁谷はちょっと、で一致、原宿方面。
澁谷は、どういったらいいだろう、西武のA館B館とか、パルコとかジャンジャンのあった教会とかは昔のままだが、人が。
原宿も似たり寄ったりなのだろうけれど、「へり」だけ歩くことができる、街中に突入しないで。
NHKホールから澁谷は、どうしてもどこかで人のうずに巻き込まれる。

若い人たちを見ていると、思い思いの格好をして、おじょうちゃん達など、どいたどいた、と、相変わらずおれさま歩きをしているけれど、彼らは、ほんとに楽しんでいるのだろうか。なかみのまずしさが全部顔にでている、どんなにまつげをげじげじにしてもこれは隠せない、などと慨嘆するのは、当方が年とったせい、だけか。

当方も、30年以上前、センター街あたりで安酒のんでゲロはいていた。金もなかった。
ネットもなかった。IPHONEもなかった。
時間はあった。本は読んだ。音楽も聴いた、FMにはお世話になった。

そこへいくと、たとえば今日の澁谷は、そこら中で宣伝の車が大音量でうろうろしているから、音はある。
打ち込みのドンスカドンスカと、きまりきったコード進行、女の金切り声。
こういうものをあてがわれて、みんな、それでいいのか、ほんとに。

本を読み、ましな音楽を選んで聴くのは、昔より楽だし、お金もかからない。
そういうことにアプローチするスキルもなくなっているのか。
それがまずしい顔を形成するのか、ふつうに歩いている若い女の子に。

と、おじさんおばさんはさくら水産であいかわらず安酒を干しながら危機感を共有した晩ではあった。