啓発舎

マジすか? マジすよ

いい天気だ

すがすがしい朝。小鳥もうれしそうだ。
どこぞにふらっとでかけたい、のであるが、拙者、午後より半日合奏の練習。やれやれ。
恵比寿ブラックで景気づけ。

山口県の男性70才、が、庭で釣りの仕掛けをつくっていたところ、猿が俄かに体当たり、格闘のうえこれを捕獲、との記事あり。
そのまま、むかしばなしだね。
山口県。70才。庭で釣りの仕掛け作り。猿と格闘。
キーワードは多いが、おいらが感じいったのは、なんといっても「庭で釣りの仕掛けを作っていたら」でした。
徒然なるままに、庭で釣りの仕掛けなど作るに、猿、まかりいで・・・
この、釣りの仕掛けをつくっていたら、というディテイルがあって、このお噺しははじめて活き活きする、などと、埋め草のニュース相手になに力んでおるのか、わしは。
文学してる場合か。チェロ、さらわなきゃ、譜読みもろくにできてないのに。

で、7時間後。練習から帰ってトホホな私。
◆本日二番目のニュース
「絶対に言うなよ…部下に運転させ消防車私的利用」
言い忘れたが、うえの猿のおはなしも、この消防車譚も、読売新聞一社の記事。独走。
読売よ、真剣だろうな、受け狙いだったら承知しねえぞ。あたしをいじくる気かい、と文楽師匠だったら言うぞ。


で、改めて、部下に消防車を運転させ、自分の用事で病院などに乗りつけた、と。
ふーん。


怪しからん。


おれが一生に一度、やりたい、でも無理だろうな、と思っていたことを、やすやすとやってのけるとは。

というのは、景山民夫が、払い下げの消防車に乗っていたことがあって、待ち合わせによく使った、とか、たしかブルータスの冒頭の何ページかになるコラムで言っていた、媒体は違うかもしれないが、景山には間違いない。絶対駐車違反の切符を切られないので便利だった、とさ。めでたし。
この人、スキューバで潜って、海綿、じゃない、海面に浮上したら、ラッコと30センチぐらいの近さではちあわせ、にらめっこしました、という仁。生年月日と自分の名前以外は、必ずほらを吹く、というのが取り柄だった。惜しい人をなくした、合掌。
ところで、これを読んで、消防車を民間に払い下げて、車検とって乗れる、なんていい加減にしろよ、というべきところ、おもしれえじゃん、と思った私を、お心の広い神は許してくれるに違いない。
以来、消防車でそこらに乗りつけ、びっくり仰天のお姐さん、ここはどうしてもおねえちゃんじゃないとだめ、でおいらは横山剣のつもり、に、なんて言おう、空いてる車がたまたまこれだけだったんだ、とかつぶやく自分を想像してうっとりすること数知れず。

こないだの大臣失言事件もそうだったが、なんだろう、ちくりあい、になってないか、世の中。
乳繰り合いなら大歓迎だが。おおらかにいきませんか。

でも、やっぱりあれか、消防車で公務の時間帯にそんなことやったら流石にまずいか、火事があったらどうするんですか、PTAとしては許せませんよ、という清く正しい奥さまの金切り声も聞こえる。

ビール、白ワイン、ビール、ぐらいでこんな与太とばしちゃだめか。