啓発舎

マジすか? マジすよ

千鳥ヶ淵の雪

◆仕事場の東側から千鳥ヶ淵が遠望できるのだが、桜が雪化粧していた。ひと月たらずで、これが別の白、いや、極く淡い紅に染まる。造化の妙。
などとポエムすることもある、4年に一度は。
そのぐらい美しかった。
◆はかないからだ。もうすぐ消える、とわかっているからだ。心動かされるのは。
◆ところで、いま、はかないを変換していて気づいたのだが、儚い、果敢ない、どっちが適当だろうか、この場合。
◆掃かない、穿かない、などもあり、身どもの連想は、次第に、ポエムから離れていく。「穿かない」はちょっといいな。「果敢ない」とのとりあわあせは、別の機会につかえるか。
◆いや、折角の詩心を自分で茶化してなるものか、我が詩想は飛び次の詩句に結実するのであった。
◆「冨士の高嶺に降る雪も、京都先斗町に降る雪も。雪にかわりはあるじゃなし、溶けて流れりゃみなおなじ」
◆昭和の絶唱お座敷小唄。

収拾つかなくなった。わずかビール中瓶一本だ。