啓発舎

マジすか? マジすよ

京都だのオーケストラの練習だの年寄りの冷や水で疲労困憊、今日はオフ。コンセント抜いた。
散歩の定番。自転車で恵比寿。晴天なり。記念館でスタウト二杯。グラススクエアに場所をかえてトマトまるごとサラダのイタリアン。そこらを散歩。
地下の三越で買い物。
小腹がすいたので駅の方にもどり山長でうどん。二年ごとにでる文春のグルメ本でほめていたのでいってみた。
鰹節のだしがおいしい。また来よう。ただ、味は、醤油がすこしきついようだ。たとえばJR京都駅5番線ホーム立ち食いのきざみうどん280円と比べてどうかと言われると、京都に軍配があがる。うすくて、かすかな甘みがあって、というあの風味。うどんは、関西のものです。

きのうの晩、心身へとへとになって、百輭先生にお付き合いいただくことになった。長年お世話になっています。こういうときは百鬼園先生だ。
で、旺文社文庫の「無弦琴」。
掻痒記。
何度読んでもほれぼれする。読むたびに新しい気づきがある。
「ちょうたく」、という読みで間違いないと思うのだが、うまく漢字に変換できない、けずりにけずってあういう文章にしているのだね。
似た題材を扱った随筆、「駒込曙町」というタイトル、も掲載されていて、併せ読むと、同じ筆者、同じ題材でも、伝わるニュアンスはかなり違う。
駒込曙町」のほうが若書きか、要は、描写するのである。説明する。
掻痒記にはそれが、ない。カットに次ぐカット。
それに、ほとんど潔癖と言っていいほど、日常のことば、語り口を、とおす。
漢字二文字でいえるようなことを、わざわざ平たく平たく語る。これは芸が要りますよ。

百輭一流のとほほ感が、わが身の気分とシンクロして、しみじみしました。


追記 きのうは酔っぱらって後半支離滅裂になったが、要するに、ブラームスはお好き、ということが言いたかった。