◆白金台の中華 唐園で昼。評判どおりおいしかった。他に老夫婦の客が一組。戦争の頃の昔話。しみじみ。
◆目黒の有隣堂で茨木のり子さんの詩集を買おうかかうまいか、逡巡。ちくま文庫だからそんなに高くないのだが、結局買わず。立ち読み。
峻厳というかんじ。いまの当方には、ちょっと。
岩波ジュニア新書の詩のアンソロジーは、ほとんど一冊立ち読み。
自らに課す厳しさが、全編から伝わる。
恋唄、というのは、当方にはちょっと。
なにより、感情の、量。
鈴木大拙の東洋的思考。岩波文庫。
これをパラパラやってバランスをとる、ほっとする。
晩年に近い時期の論考を集めたもののようだが、東洋と西洋を対比して、ほとんど図式的に西洋に厳しい。
要は、西洋的な合理主義的なわりきりでは遂にすくい取れないところが人間にはあり、そこを東洋はカバーしている、という割合わかりやすい考え方、だと、立ち読みして思った。
賛成。
賛成なのだが、さあ、それでどうする、というところだ、肝心なのは。
さあ、それでどうする、に、この先の時間を本気で投入するのか。
という思いは、甘美。好き。
茨木さん、というか詩人的、女流の厳しい詩人的、人間と人間のあいだの情念、関係から生ずるもろもろに体をはって取り組む、というのは、初老のおやじには、すこしきついか。
またスタウト二杯。
地下の三越で買い物。
◆初夏ですね。
なにより、体を本調子にしないと。
◆BSで20世紀少年をみる。
面白かった。荒唐無稽。
アキラから相当パクっているんじゃなかろうか。目のイラストで顔をかくすキャラは、アキラのアンテナ役の怪人のイメージがある。
スティーヴン キングのITのストーリーも。
そういう意味で既視感のある映画。
唐沢はいい役者だと思う。
しかし、なんといっても吉行和子さんですね。かっさらっていましたね。
おくりびとも吉行さんがさらっていました。
◆さらにワールドカップ アルゼンチン ナイジェリア戦。
忘れもしない8年前、同じカードをテレビで見て、世界レベルのサッカーの凄さを思い知ったのだった。
ヴェロンが、まだでいていた。