啓発舎

マジすか? マジすよ

近頃の若い者は

東洋経済で川本裕子氏が久々に面白いコラムを書いていた。
 大学が意欲的な講座を開設しても就職活動で精一杯の3年生4年生には負担感があり人気がない、と。大学後半2年間を就職活動のみに費やすいまの学生の風潮に警鐘を鳴らす、ような内容だったように記憶している。
 へえ。
 近頃の若い者は・・・というと、ローマ時代の落書き以来、無軌道とか、やりたい放題とか、やんちゃ に類する苦言が続く、のがお定まり、だと思うが。
 当方、今の若い衆に感ずるのは、不憫とか、いたわしい、とか可哀そう という感情。

 えらそうなことをいえる分際ではない。ただし、大学でも高校でも中学でもいい、10代の特定の時期に拡げた世界が終生その人の幅になる、ということは、50年生きて、真理だと思う、一般に。
めの
 組織に取り込まれるための助走期間などではなく、腕白でもいい、丸大ハムの精神で、もっと自分を拡げることをしたらどうか。

◆一方で、これも最近読んだインタヴューでこんなのがあった。 
 マガジンハウス伝説の編集者木滑氏。
 自分のもってる引き出しなどせいぜい三つか四つだ、錯覚してはいけない、と。編集者の限界、自らへのいましめ、のような文脈での発言だったように思う。
 これはこれで至言。

◆柱はそんなもんだと思う。主題と変奏みたいなもんだ。柱は、四つ、はないな、ふたつかな、三つはどうか。あとは、その主題に伴う変奏。

今日は思わず脱線。近頃のわかいもんは、ったく、と繰り言を言うつもりが、近頃の古いもんの独白になってしまった。洒落じゃよ、シャレ。まじめにとるまいぞ。