啓発舎

マジすか? マジすよ

目黒のさんま祭り

ということなのだが、今日だとは知らなかった。
いつものように朦朧とした気分で缶ビールを一本あけ、ガーデンプレイスに。博物館でクリーミートップ。日経読む。島田雅彦氏がなにやら書いていた。予め言っておくが、ビールビールビール冷酒白ワインビールが拙者の体内に滞留しておる。しっちゃかめっちゃか、普段もそうだがなおさらへろへろなのはもって諒とされよ。
 で、島田氏だが、なんだか、これからは数寄だ、とかいっていたな。西行とか利休をひっぱりだしていたぞ。
 これからは数寄だ、というのは、正しい。認識がおそいぐらいだ。しかも、数寄だけではだめだ。道心と閑居があって三点セットでないと進まない、と心敬さんもいっている。まあ、いずれにしても、当方の背中を押してくれるような内容であったような気がする。あと、土門拳室生寺のはなしがでていて、別の人が撮った冬の参道の写真はぐっときた。
 残暑照りつけるなか愛車三段ギアで目黒へ。権の助坂でラーメン。ビール。この時点ではさんま祭りを認識していない。少し列ができていたが味普通。
 坂を愛車を押して上りアトレの本屋でもいこうかと、駅の東側に向かうと、おお、前方に漂う煙り、どことなく香ばしいにおい、なんだ、今日かよ。
 思い返せば1年前、半日そこらで飲みながら時間をつぶしたな、この祭りで。
 それが今日だ。というわけでそこらを徘徊。気のせいか、さんまを食う行列は去年より多いような。
 ライヴはキーボードで歌うぼうや。しかし、なんだ、ぼくの曲です聴いてくださいというのはいいが、あのお定まりのコード進行だけはなんとかしてもらえないか。それと歌詞。地球環境とか友情とか。
 歌わないで、パターンAの(イ)です、とかいって終わりにできるのじゃないか。
 パターンAは?→?マイナー→?マイナー→?→?→?→?。(イ)は地球の環境を救えというメッセージ、とか。
 冷酒100円は安い。
 さて、去年はどうしたっけ。そうだ。ラボエムだ。祭りにちなんださんまメニューだった。
 というわけでラボエムに。
 ここ、このところ、「わめく女二人組」の巣になっていて敬遠していたのだったが。
 久しぶりにのぞくと、なんだかやたらとパラソルが増えていてなんだろう。
 座ると、例のお姐さんが「ビール?」とか言ってきたから、今日は、違う、と。祭りの、例の、ない?と聞くと、ある、とのこと。じゃあそれ、で白ワインね、お魚だから、とワインを注文。
 お姐さんさっそくワインをもってくる。「さんま祭り行きました?」と聞くから「行ってきたとこ。食えなかったけど」。
 「せめてここで、ということね」というから「そうだ」と言ってやった。
 さんまのペペロンチーネは、ほんとにうまかった、去年同様。定番にしてもいいと思う。
 結局ビールたのむ。
 イタリア人のウエイターが生ビール二つ持ってきてテーブルに置いた。「あ。間違えた」と。
 ここまでいじられると、どうでしょうね。

 9月にはいって、やっと夏の終わりらしい、午後。