啓発舎

マジすか? マジすよ

29日の水曜日に、ジャズボーカルのライブにいってきた。
六本木。
夜六本木を徘徊するのは、何年ぶりだろう。
安くなったなあ。
ライブはよかった。
F氏に誘われたとき、女・ジャズ・ヴォーカル と聞いて、例のあれか、とすこしげんなりしたのではあったが。
自己満足・半玄人っぽい雰囲気・7割MC・楽屋落ち など、過去の記憶が去来する。
女・ジャズ・歌 は、全員それだ、基本的に。
 差別化できるとしたら外見だけだ。
大学のとき、女友達に誘われて、誘われなきゃ女の歌にはいかないからね、青山サンクレスト(か、ベルコモンズかどっちか)で阿川佐和子、じゃない泰子さんのお酒つきのステージに行ったことがある。
 お定まりのカッコ8割、能書き2割歌ゼロの内容ではあったが、そのカッコが凄かった。チャイナドレスをこれ以上妖艶に着こるなせるか。
 外見の勝利。
当時10代です、当方。卒倒しそうになりました。こうなると歌なんかどうでもいいですね。となりに女がいるのも忘れ、恍惚の時を過ごしました。
あれは忘れられないなあ。
いま同じのをみても、ああそうですか、だろうけどね。
10代の坊主にとって、綺麗なあでやかなお姐さん、というのは、一種独特の存在なんですね。
あれからいろいろありました。あの種のご仁がほんとは、どうなの、ということも、ずいぶん勉強させてもらいました。
一見夜叉、でたな妖怪、身ぐるみはがれる、と思いきや、実はそうでもない、というあたりまで行き着いたのかな。
今は、うふ、なんにもないですよ。御同輩。

 で、今回、カッコについては、まあ措くとしよう。
 しゃべりは、どうしても長かったけど、それほど、自分にうっとり感はなく、好感もてました。
 ピアノ、ベースがバックなのだが、ベースなんか、汗だくで熱演、よかったです。中堅どころの、腕っこき、というのは、T氏評。
 F氏、T氏と3人で落ち合ったのだが、この店はT氏行きつけ、と。今日のライブは水準高いほう、といっていた。T氏は、ピアノと歌のレッスンに通っているのだそうだ。本格的。
 この日のピアノは、若いお襄さんだったが、音の数はそれほど多くないが、センス悪くない。

 F氏は、そのボーカルのお姐さんと個人的に親しいようで、それは歌のご縁ではなく、銀座方面でのお知り合いということらしい。
 
たまに、こういうのもいいかな。

 帰りに、F氏とazabu同級生S氏の容態について。

 たそがれたおやじ3人よりそって40年前の共通の時空に思いをはせる。
 これより安らぐ時間は、ないね。
 この種の、水のごとき交わり、決しておれなど君子ではないけれど、だけで、この後の人生やっていける、としみじみ思う。