朝風呂を浴びて黒ビール及びコーヒー。
窓の外には遠くウエスティン他恵比寿のビル群。今日はここでT様と遅い昼をとる予定。久しぶりに龍天門。
で、いまは、クリスマスにもらった東京會舘のケーキをひとりでいただいている。
甘いものについては語る資格はない。が、このケーキは凄いぞ。甘味にうとい当方にもわかる。
まず、外観。何の変哲もない。どちらかというと地味。丸いケーキの真ん中に苺が5,6個くしゃっと置かれ、まわりはひたすら白いクリーム。あとお定まりのチョコのプレート。だけ。
で、切る。たちまち包丁が、固いものの抵抗にあってとまる。ケーキをおさえる金具に接触したかと思い、微妙に位置をずらすと、やはり抵抗。
苺だった。
断面を仔細に観察すると、三層構造のスポンジケーキの合間に、苺が、立錐の余地なくひしめきあって並んでいる。しかも、それが二層ある。包丁は、その居並ぶ苺の前に立ち往生したのであった。
クリームが3センチぐらいの厚さで周囲を覆っている。
奥ゆかしいというか心憎いというか。
外から見えないところがやたらに豪奢だ。
味は。微笑んでいる。
なんだかうれしくなった。
モンブランがほんとは一押しなのだそうだ、この素晴らしいサプライズを当方にもたらした方が仰るには。
ともあれ、伊達にお堀端に店を構えてないな、東京會舘。
お近くなのに自分から足をふみいれたことなく、たまに結婚式でイセエビ(ロブスターか)を食うところ、というイメージしかなかったが、お見それしやした。
いや、まてよ、となりの商工会議所ビルのレストランは東京會舘だったか。だとしたら、ピラフとかは一時期食ったな、東商で仕事すませたあと。深手の器から皿に取り分けてくれるやつ。あれはうまかった。
こんど、昼に本家のほうをのぞいてみよう。