新日曜美術館シリーズ。
姜尚中だ。
姜さんといえば、とっくりだが、この季節でタートルネックを封じられ、おやじの休日スタイル。
顔、物腰、声、が見事に一致している。
健全な知性。
20代後半にドイツで嵐に会う。
朽ちる、不安、という言葉を頻繁に発する。
それを励ましたのがデューラーの一枚の絵。
現在の心境は、人類がいい方向に向いているというオプティムズムに根ざした健全な懐疑主義。
いまでは、デューラーは我が同士、というところか、要約すると。
社会と向き合い自分をみつめる。というスタンス。二元論。
個を透徹して普遍に至るという一元論のアプローチではない。
それがしとは、スタンスは異なるが、若いころぶちあたって、自らを回復した人のもつ静かさは十分感じられた。
壇さん、固かった。