初秋のすがすがしい午後。ほんとに久しぶりに、落ち着いた、無為の一日を過ごしています。
というわけで、今日はラフォルグです。
書名 ラフォルグ抄
著者 ジュール・ラフォルグ
訳者 吉田健一
出版社 小澤書店
今、手元にある本の奥附を見ると、昭和50年8月10日発行とある。訳者の後記の日付が昭和50年7月。高校2年から3年のころか。
以来、今日にいたるまで、この本はいつでも取り出せるよう、書架の指定席にいます。
たまに、気持ちが落ち着いて無為な時間ができると、この本の適当なページを開き、小一時間遊びます。
およそ散文で、閑雅が極まったところから生ずる物憂さ、のような、精妙な気分を味わえるのは、私は、この本だけです。
この本から触発されることについてあれこれ書こうと思ったのですが、ぼーっとしているのでまた今度にします。
なんだか、ずいぶん久しぶりに無重力状態。
閑かに過ごしていると、しん、となって時空に溶け込む。これが生きる意味。難しい理屈は要らない。