啓発舎

マジすか? マジすよ

回復

 中3日のブランク。夏風邪にやられ、仕事から帰ると寝るのがやっと状態が続いていました。今日は、休暇です、昨日予告して。

 サマセット・モームが、なにかのエッセイで、執筆に臨む心得かなにかについて書いていて、いくつか列挙したなかで、「上機嫌であること」というのが鮮烈に印象に残っている。
 モームの秘密が少し分かった気がした。
 当方、モームは好きで好きで。コスモポリタンなど、何回読んだことだろう、夜寝る前に。
 サキの短編集(新潮文庫)の解説で、イギリスでは、客をするときに、寝室にサキかOヘンリか、どちらかの短編集をしのばせておかないと一流の主婦とはいえない、というような記述があったと思う、いま見当たらないので確かめていないが。けだし、名言である。
 モームももちろん、その系譜に連なる、特に短編は。しかし、それをもって通俗とばかにするなかれ。
 再読に耐える愉しみは、この「なにか快活な気分」を味わうことにあるのだから。なかなかこれを提供してくれる人はいませんよ。
 例えば、この人の、Mister Know All という短編。なんだろう「物知り博士」とでも和訳するのか。ストーリーも面白い。けれども、何回も読んでほんとにじんわりくるのは、前半のこの物知り氏への、長々続く辛辣な描写があってのこと。間違いなくこの先生はラテン系の人で、それを、アングロサクソンの作者、モームその人が底意地悪く、観察する。アングロサクソンのラテンに対するある種の意識がよくわかる。それが実は・・・という展開。

 延々と寄り道。

 何がいいたいか。「書くときには上機嫌」というテーゼを、モームには及びもつかない当方も、実は採用している、ということ。
 トホホの時も、自分を客観視できるゆとり、自分を笑えるゆとりは、最低、ほしい、書くためには。
 で、この3日間、休んでいました。

 何たる長い言い訳!

 サッカーを観ていると、アングロサクソンとラテンの違いが鮮やかにわかる。

 アングロサクソン=求道者
 ラテン=感性の愉しみ

 どちらが面白いかは自明である。

 あと、アフリカ勢力=走る喜び
 日本人は蹴鞠をやってなさい、烏帽子つけて。

 ラテンが好きなのだ。

 全然関係ない話だが、いまも、パスタを食った。
 いろいろ試した結果、De Cecco の11(9分ゆでるやつ)のパスタが一番うまい。
 これをゆでて、アヴォガドと、例のちりめん山椒(当方ブログ5/28付けをご山椒、じゃないご参照)を加え、オリーブオイルであえるだけ。手間要らず、安上がり。
 生きてて良かった、級のうまさ。
 これに、恵比寿の黒生。

 ラテンの恵み、パスタ!アヴォガド!オリーブオイル!このハーモニーがなんと私の暮らしを豊かにしてくれているか。 

 元気でますよ。で、結構いい気分になったところで本題にはいろうか・・・というところで紙数(なわけないか)いや、エネルギーが尽きた。

 ほんとは、ラテンの話しから、ボルヘスにもっていきたかったのだが。
 また、こんど。