あまりにおいしかったので、ちりめん山椒を自作した話。
この食べ物については、京都に来て以来、おいしさに目覚め、それこそ、あらゆるお店のものを試食しまくりました。
効率的なのは、デパ地下、特に京都伊勢丹です。ここのB1を徘徊して、漬物だの和菓子だのをつまんでまわるのです。
もう、味の違いが歴然とわかる。漬物は、特に。
で、ちりめんなんですが、以前から、醤油とみりんで煮しめたような、あめ色のやつは、どうも当方と相性がよくない。わざわざ味を鈍重にしているようで。
ちりめん山椒は、山椒の、ピリっとしたすがすがしさが身上、みりんのねばりで、ちりめんが、べたっとくっついてしまっているようなのは、NGだ。
唯一、買ってかえろうという気になるのは、下鴨茶寮のやつでした。色が白く、清潔な味。
で、今日スーパーに行ったら、実山椒が100グラム398円で売っていたので、突如自作を思い立った次第。
昨日、なすの煮びたしを作ったときの出し汁(昆布だし、かつお、酒、醤油わずか、みりん3滴ぐらい)が残っていたので、これをお湯で薄めて、じゃこを煮る。煮詰まったころ、山椒を入れるだけ。
世の中にこんなにうまいものがあるのか、という味に仕上がりました。
これで、人生の楽しみがひとつ、増えた。