前半はいつもの寝言。
眼目は、後半24分30秒から。
◆日本の古典のことばが体にはいっているのはオレでおわりもうでないでしょう。
◆未来は、抽象主義、世界中おなじ問題をかかえ、コトバこそ違え同じ精神、生活感情になる。自分はそっちにはいけない。
◆もうくたびれ果てて
日本文化を背負うのがミシマでおわりかどうかは、おくとして、世界のありようの展望は、今日の世界を正確に見据えている、瞠目に値する知見。
最後の一言は、生涯演技をし続けた役者が面を脱ぎ捨て初めてはいた真情。
この国の文化の行く末を憂うのには、おれも倦みつかれた。
1970年、45歳の文士に、2020年61歳の隠者が、勝手に呼応する。